とお・す【通す/徹す/透す】
[動サ五(四)] 1 ㋐一方から他方へ突き抜けさせる。「針に糸を—・す」 ㋑まんべんなくゆきわたらせる。「中まで十分に火を—・す」 ㋒二点間を結ぶ道筋をつくる。「バイパスを—・す」 ㋓正しい筋目...
とおせん‐ぼう【通せん坊】
1 両手を広げて道をふさぎ、人が通れないようにする子供の遊び。とおせんぼ。 2 通路をふさいで、行く先や交通をさえぎること。とおせんぼ。「トラックが—をしていて通れない」
とお‐ぜめ【遠攻め】
遠方より攻めること。遠くから囲んで軍勢が攻め寄ること。
とお‐そ・く【遠そく】
[動カ四]遠く離れる。遠ざかる。「明日香川川門(かはと)を清み後れ居て恋ふれば都いや—・きぬ」〈万・四二五八〉
とお‐だんご【十団子】
昔、駿河の宇津ノ谷(うつのや)峠のふもとで売っていた名物団子。黄・白・赤に染めた小さな団子を10個ずつ麻糸や竹ぐしに貫いたもの。
とおっ‐ぱしり【遠っ走り】
[名](スル)遠くまで出かけること。遠出(とおで)。「新車で—する」
とお‐つ【遠つ】
[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞》遠くの。遠くにある。「霰(あられ)降り—大浦に寄する波よしも寄すとも憎くあらなくに」〈万・二七二九〉
とおつおうみ【遠淡海/遠江】
浜名湖のこと。琵琶湖を「近つ淡海」というのに対し、都から遠い湖の意。また、遠江(とおとうみ)の古称。「—引佐(いなさ)細江の水脈(みを)つくし我(あれ)を頼めてあさましものを」〈万・三四二九〉
とお‐つ‐おや【遠つ祖】
1 先祖。祖先。「中臣の—天児屋命(あまのこやねのみこと)」〈祝詞・中臣寿詞〉 2 祖父母の祖父。高祖父。〈和名抄〉
とお‐つ‐かみ【遠つ神】
[名]遠い昔、神であったころの先祖。「天降り来ましし伊支等(いきら)が—」〈出雲国風土記〉 [枕]「大君(おほきみ)」にかかる。「—我が大君の」〈万・五〉