とき‐なか【時中/時半】
一時(いっとき)の半分。今の約1時間。半時(はんとき)。「さて—ばかりありて」〈大鏡・師輔〉
時(とき)無(な)・し
1 いつと定まった時がない。「み吉野の耳我(みみが)の嶺に—・くそ雪は降りける」〈万・二五〉 2 不幸・失意の境遇にある。「東宮の御時の学士にて侍りしを、—・くおはしませば」〈今鏡・一〉
とき‐なし【時無し】
時間・季節を定めないこと。常時。「大福餅や巴焼などを、…殆んど—に売っているのであった」〈葉山・海に生くる人々〉
ときなし‐だいこん【時無し大根】
大根の一品種。とうが立ちにくく、耐寒性があり、時節を限らず収穫ができる。根はやわらかく、漬物に適する。ときしらず。
とき‐なら◦ず【時ならず】
[連語] 1 (多く連体詞的に用いて)その時期ではない。時節に合わない。「—◦ぬ大雪」 2 (副詞的に用いて)思いがけず。不意に。「—◦ず訪問を受けた」
時(とき)成(な)・る
その時刻が来る。その時期になる。「その日は立ち騒ぎて、—・りぬれば、今はとて」〈更級〉