せんごくらんせいのぶんがく【戦国乱世の文学】
杉浦明平による文芸評論。昭和40年(1965)刊。記録文学、おとぎ話、歌謡などさまざまなジャンルの作品を取り上げ、戦国時代の日本文学を俯瞰(ふかん)する。
しんぱ‐ひげき【新派悲劇】
新派劇で演じる人情的または感傷的な悲劇。「婦系図(おんなけいず)」「不如帰(ほととぎす)」「金色夜叉(こんじきやしゃ)」など。
そう‐ろう【滄浪/蒼浪】
あおあおとした波。蒼波(そうは)。「—の水の上、夜伽(よとぎ)に雁鴎の傍近く来るも可笑(おか)しく」〈露伴・新浦島〉 (滄浪)川の名。中国湖北省を流れる漢水の一部の異称という。
そう‐し【草紙/草子/双紙/冊子】
《「さくし(冊子)」の音変化か》 1 漢籍・和本などで、紙を綴(と)じ合わせた形式の書物。綴じ本。 2 物語・日記・歌書など、和文で記された書物の総称。 3 御伽(おとぎ)草紙・草(くさ)双紙な...
そう‐ぶ【菖蒲】
《「そう」は「しょう」の直音表記》「しょうぶ(菖蒲)」に同じ。「—ふく家に時鳥(ほととぎす)鳴けり」〈落窪・三〉
千年(せんねん)も万年(まんねん)も生(い)きたいわ
徳冨蘆花「不如帰(ほととぎす)」で、肺を病んだヒロイン浪子が「ああ、人間は何故死ぬのでしょう」と嘆き、夫の川島武男に訴える言葉。新派によって上演され、有名になった。
せん‐ど【先途】
1 (多く「ここを先途と」の形で)勝敗・運命などの大事な分かれ目。せとぎわ。「ここを—と奮いたつ」 2 これから進む先。行き先。前途。「—いづくを期せず」〈平家・一二〉 3 行き着くところ。また...
セント‐アイブス【St. Ives】
英国イングランド南西部、コーンウォール州の港町。古くから漁港・商港として栄えたが、19世紀後半に衰退。鉄道の開通後、海岸保養地として発展。陶芸家バーナード=リーチ、彫刻家バーバラ=ヘップワース、...
せんとうしんわ【剪灯新話】
中国の短編小説集。明の瞿佑(くゆう)作。4巻。1378年ごろ成立。文語体の怪異小説集で、日本に入って浅井了意「御伽婢子(おとぎぼうこ)」や三遊亭円朝「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」などに翻案された。
すい【炊】
[常用漢字] [音]スイ(呉)(漢) [訓]たく かしぐ 飯をたく。「炊事・炊飯/自炊・雑炊(ぞうすい)」 [名のり]い・かし・かしぎ・とぎ・とぐ