ともし・い【乏しい/羨しい】
[形][文]とも・し[シク] 1 「とぼしい1」に同じ。「旅費が—・いから」〈宙外・独行〉 2 「とぼしい2」に同じ。「—・い生活を送る」 3 心がひき込まれるようである。珍しくておもしろい。「...
ともしび
斎藤茂吉の第6歌集。昭和25年(1950)刊。3年間の渡欧留学を終え帰国し、全焼した養父の病院の復興や歌誌「アララギ」発行への尽力など、多忙を極めた時期の作品。
ともし‐び【灯火/灯/燭】
1 ともした火。あかり。とうか。ともし。「—がともる」「風前の—」「心の—」 2 平安時代、大学寮の学生に、勉学のための灯油代として与えた奨学金。 [補説]書名別項。→ともしび
灯火(ともしび)消(き)えんとして光(ひかり)を増(ま)す
灯火が消えようとする直前に明るくなる。滅亡の直前に一時的に勢いを盛り返すことのたとえ。
ともしび‐の【灯火の】
[枕]ともしびが明るいの意で、地名「明石」にかかる。「—明石の沖のとも舟の」〈夫木・二三〉
ともし・ぶ【乏しぶ/羨しぶ】
[動バ上二]うらやましく思う。「音のみも名のみも聞きて—・ぶるがね」〈万・四〇〇〇〉
ともし・む【乏しむ/羨しむ】
[動マ下二]もの足りなく思わせる。うらやましがらせる。「恋しくは日(け)長きものを今だにも—・むべしや逢ふべき夜だに」〈万・二〇一七〉
とも‐しらが【共白髪】
白髪になるまで、夫婦がそろって長生きすること。また、その人。偕老(かいろう)。
とも‐じ【共地】
「共切れ」に同じ。
と‐もじ【十文字】
十という文字。また、その形。じゅうもんじ。