どや‐くや
《「とやくや」「どやぐや」とも》騒がしいこと。混乱すること。どさくさ。「今の—に、同道めが掴(つか)んで走った」〈浄・生玉心中〉
どやくや‐まぎれ【どやくや紛れ】
混雑につけこむこと。混乱を利用すること。どさくさまぎれ。「—に御太刀も盗み取りたるに疑ひなし」〈浄・栬狩剣本地〉
どやし‐つ・ける
[動カ下一][文]どやしつ・く[カ下二] 1 なぐりつける。「げんこつで—・ける」 2 どなりつける。厳しくしかる。「無気力な若手を—・ける」
どや・す
[動サ五(四)] 1 なぐる。ぶつ。「力いっぱいに弟の背中を—・した」〈藤村・春〉 2 どなりつける。しかりつける。「コーチが選手を—・す」
ど‐やつ【何奴】
[代]不定称の人代名詞。どいつ。どのやつ。「—のしわざだ」
どや‐どや
[副]大勢が群れになって、騒々しく移動するさま。「会場から—(と)人が出てくる」
ど‐よう【土用】
1 雑節の一。1年に4回あり、立春・立夏・立秋・立冬の前各18日間。 2 立秋前の夏の土用。丑(うし)の日に鰻(うなぎ)を食べる風習がある。《季 夏》「ほろほろと朝雨こぼす—かな/子規」
ど‐よう【土曜】
週の第7日。金曜の次の日。1週の最終の日。土曜日。
どよう‐あい【土用間】
夏の土用に吹く、涼しい北風。《季 夏》
どよう‐の‐うし【土用の丑】
夏の土用の期間にある丑の日のこと。鰻(うなぎ)のかば焼きを食べる、丑湯に入るなどの風習がある。年によって二度あることもあり、それぞれを順に一の丑、二の丑とよぶ。《季 夏》