うち‐ふ・る【打ち古る】
[動ラ上二]古くさいものとして無関心な態度をとる。顧みないでいる。「いかで、さつれなく—・りてありしならむ」〈枕・八六〉
うち‐まぎ・る【打ち紛る】
[動ラ下二] 1 他のものにまじって目立たなくなる。「この人の御様の、なのめに—・れたるほどならば」〈源・総角〉 2 他の事に気をとられていやなことを一時忘れる。「はかなきことにても、もの思はし...
うちまた‐ごうやく【内股膏薬】
《内股にはった膏薬が右側についたり左側についたりするところから》しっかりした意見や主張がなく、都合しだいで立場を変えること。また、そのような人。あてにできない人物をいう。
うち‐むき【内向き】
1 内側に向けること、または、向いていること。 2 国際社会に出て行く意欲がなく、国内での生活に安住すること。それぞれの属する社会内部にだけ目を向けていること。また、そういう傾向。「若者の—志向...
うち‐や・る【打ち遣る】
[動ラ五(四)] 1 そのままにしておく。かえりみずにほうっておく。うっちゃる。「代助は平生から、此位に世の中を—・っていた」〈漱石・それから〉 2 遠くへやる。放して置く。「御髪は、こちたく清...
うちゅう‐せん【宇宙線】
太陽や宇宙空間の多様な天体から絶え間なく地球に注ぐ放射線の総称。大気圏に飛び込んでくる高エネルギーの放射線を一次宇宙線といい、約90パーセントは陽子、残りの大部分はヘリウムの原子核からなる。それ...
うち‐わた・す【打ち渡す】
[動サ四] 1 連ね並べる。かけ渡す。「安太人(あだひと)の魚梁(やな)—・す瀬を速み心は思(も)へどただに逢はぬかも」〈万・二六九九〉 2 馬を進めて、渡り越えさせる。「千鳥鳴く佐保の河門の清...
うち‐わたり【内辺】
1 内裏(だいり)。禁裏。宮中。「—などにて、はかなく見給ひけむ人を」〈源・紅葉賀〉 2 帝。天皇。「かくつれなきものから、—にも聞こし召して」〈源・総角〉
うっ・する【鬱する】
[動サ変][文]うっ・す[サ変]心がふさぎ、気持ちが晴れ晴れしない。心が沈む。「なんとなく気が—・する」
うつし‐ごころ【現し心】
確かな心。理性のある心。正気。「—なく酔ひたるものに候」〈徒然・八七〉