なま‐うらめ・し【生恨めし】
[形シク]なんとなく恨めしい。「—・しと思ひ聞え給ふべかめり」〈源・総角〉
なま‐いわけな・し【生稚し】
[形ク]なんとなく幼稚である。「—・き戯れ言なども」〈源・若菜下〉
なま‐かたわらいた・し【生傍ら痛し】
[形ク]なんとなくきまりが悪い。「いと盛り過ぎ給へりやなど、—・く思ひ給へり」〈源・若菜上〉
なま【生】
[名・形動] 1 食物などを煮たり焼いたりしていないこと。加熱・殺菌などの処理をしていないこと。また、そのさま。「魚を—で食う」「しぼりたての—の牛乳」 2 作為がなく、ありのままであること。...
なま‐あたたか・い【生暖かい】
[形][文]なまあたたか・し[ク]なんとなく暖かい。「—・い風が吹く」 [派生]なまあたたかさ[名]
なま‐いとお・し【生いとほし】
[形シク]なんとなく気の毒である。「乱るる所もやと、—・しくおぼす」〈源・若菜下〉
なま‐かく・す【生隠す】
[動サ四]なんとなく隠す。「—・す気色(けしき)なれば、人にも語らず」〈源・手習〉
なま‐くねくね・し【生くねくねし】
[形シク]なんとなくひねくれている。どこかねじけている。「うるはしうもあらぬ心ばへうちまじり、—・しき事も出で来る時々あれど」〈源・紅梅〉
生唾(なまつば)を飲(の)み込(こ)・む
目の前にあるものが欲しくてたまらなくなる。
なま‐じゃしん【生写真】
グラビア印刷などではなく、フィルムから直接印画紙に焼き付けた写真のこと。近年では、デジタルカメラで撮影し、修正を加えずにプリントアウトした写真を指すことも多い。