なぐり‐こ・む【殴り込む】
[動マ五(四)] 1 けんか相手などの所へ押しかけて乱暴をはたらく。「武装して—・む」 2 相手の根拠地に進出して、商売上の勝負をしかける。「大手スーパーが地元に—・む」
なぐり‐ころ・す【殴り殺す】
[動サ五(四)]殴って殺す。殴殺(おうさつ)する。「鉄棒で—・す」
なぐり‐たお・す【殴り倒す】
[動サ五(四)]殴って倒す。「けんかの相手を—・す」
なぐり‐つ・ける【殴り付ける】
[動カ下一][文]なぐりつ・く[カ下二] 1 強く殴る。「思いきり—・ける」 2 絵や文章などを、なげやりに粗っぽく書く。「汎そ八九十枚—・けたが」〈逍遥・当世書生気質〉
なぐり‐とば・す【殴り飛ばす】
[動サ五(四)]力まかせに強く殴る。「悪さをして父に—・される」
なぐ・る
[動ラ下二]「なぐれる」の文語形。
なぐ・る【殴る/擲る/撲る】
[動ラ五(四)] 1 (こぶしや棒などで)相手を乱暴に強く打つ。「—・る蹴るの暴行」 2 乱暴に物事をする。また、なげやりにする。補助動詞的にも用いる。「書き—・る」「ええ加減に—・って早くしま...
なぐるさ‐の【投ぐる箭の】
[枕]投げる矢が遠く飛ぶ意から、「遠ざかる」に掛かる。「—遠ざかり居て思ふ空安けなくに」〈万・三三三〇〉
なぐれ
《動詞「なぐれる」の連用形から》 1 横にそれること。「其の拍子に風の—で奴等の上の釣洋灯(つりランプ)がぱっと消えた」〈鏡花・歌行灯〉 2 おちぶれること。身持ちが悪くなること。また、その者。...
なぐ・れる
[動ラ下一][文]なぐ・る[ラ下二] 1 横の方へそれる。「莨(たばこ)の煙白く横に—・れて」〈小杉天外・はやり唄〉 2 おちぶれる。身を持ちくずす。「北海道へ行って—・れていると聞いたけれど」...