そなれ‐ぎ【磯馴れ木】
潮風のために傾いて生えている木。「—のそなれそなれてむす苔のまほならずとも逢ひ見てしがな」〈千載・恋三〉
その‐ひと【其の人】
[名] 1 人を表す語の下に付けて、それを強調する。ほかならぬその人。当人。「最初に逃亡したのは、ほかでもない司令官—だった」 2 その分野ですぐれた力をもっている人。その分野で著名な人。「政...
その‐かた【其の方】
[代]三人称の人代名詞。「そのひと」を敬意を込めていうときに用いる。「—をお招きしましょう」
[名]その方面。「—ならでおぼし放つまじき綱も侍るをなむ」〈源・東屋〉
そば‐だ・てる【攲てる】
[動タ下一][文]そばだ・つ[タ下二] 1 一方の端を高くする。「ぐにゃりとして居し肩を—・て」〈露伴・五重塔〉 2 ㋐耳や目の注意力をそのほうへ集中させる。「外の騒ぎに耳を—・てる」 ㋑枕など...
そ‐びら【背】
《「背(そ)平(ひら)」の意》せ。せなか。「其二人に冷かな—を向けた結果に外ならなかった」〈漱石・門〉
そば・む【側む】
《名詞「そば(側)」の動詞化》 [動マ四] 1 横を向く。わきを向く。「尼君を恥ぢらひて、—・みたるかたはらめ」〈源・宿木〉 2 片隅に寄る。横に寄る。「恥ぢしらひて遠く—・みて居たれば」〈今...
ぞう‐き【雑木】
雑多な木。また、用材にはならない木。炭や薪などにする。ざつぼく。ぞうぼく。
それ‐なら
[接]そういうことなら。それでは。「面会できないのですね。—帰ります」
ぜひ‐に【是非に】
[副] 1 どんなことがあっても。ぜひとも。「—出席を願う」 2 むりに。しいて。「—婿を取るならば、おかちが命はあるまいぞ」〈浄・油地獄〉
芹(せり)摘(つ)・む
《平安時代に慣用された歌語。宮中の庭掃除の男が、芹を食べる后を御簾(みす)の隙から見て思いを寄せ、芹を摘んでは御簾の辺りに置くが、そのかいもなく、ついに焦がれ死にしたという故事から》思いが通じな...