なま‐わろ【生悪】
[形動ナリ]なんとなく体裁が悪いさま。「無才の人、—ならむ振舞ひなど見えむに」〈源・帚木〉
な◦む
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む(ん)」》 1 推量を強調する意を表す。きっと…だろう。…にちがいない。「世の中の憂きたびごとに身を投げば深き谷こそ浅くなり—◦め」〈古今・...
なめ【無礼】
[形動][文][ナリ]《形容詞「なめし」の語幹から》無礼であるさま。無作法。「座客の—なるを厭いてか」〈鴎外・うたかたの記〉
なら‐で
[連語]《断定の助動詞「なり」の未然形+接続助詞「で」》…ではなくて。…以外に。「秋—逢ふことかたきをみなへし天の河原に生ひぬものゆゑ」〈古今・秋上〉
なら‐く
《伝聞推定の助動詞「なり」のク語法》「言うならく」「聞くならく」の形で、…と言うことには、聞くところでは、の意を表す。主に漢文訓読体の文章に用いられる。「聞く—公(きみ)が雲峰の裡(うち)、病に...
なら‐がたな【奈良刀】
室町時代以降、奈良地方に住む刀工が鍛えた刀。近世には大量生産されて粗悪になり、鈍刀の代名詞ともなった。奈良物。
ならしの【習志野】
千葉県北西部の市。下総台地と東京湾の埋め立て地からなり、住宅地。もと陸軍の演習地。西部に谷津干潟公園がある。人口16.4万(2010)。
なよ‐よか
[形動ナリ]「なよやか」に同じ。「白き御衣どもの—なるに」〈源・帚木〉
なよ‐らか
[形動ナリ]「なよやか」に同じ。「—なる御衣どもに」〈夜の寝覚・二〉
なよ‐やか
[形動][文][ナリ]柔らかくなよなよしているさま。「瑠璃珊瑚を鏤めた金冠の重さに得堪えぬ—な体」〈谷崎・刺青〉 [派生]なよやかさ[名]