何(いず)れにしても
どちらを選ぶにしても。事情がどうであろうとも。どっちみち。いずれにせよ。「—、今日中に納入するのは無理だ」
かくて‐も【斯くても】
[副]このようにしても。こんな状態でも。「—あられけるよ、とあはれに見るほどに」〈徒然・一一〉
かき‐いれ【書(き)入れ】
1 書き入れること。また、その文字や文。書き込み。「本の余白に—をする」 2 「書き入れ時」の略。 3 抵当(ていとう)。かた。「生命を—にしても栄耀(えよう)の餅の皮を剝(む)く時勢に」〈魯庵...
かく‐まれ【斯くまれ】
[連語]《「かくもあれ」の音変化》(多く、「とまれかくまれ」の形で)こうであるにしても。「翁(おきな)、とまれ—申さむとて」〈竹取〉
こっち‐とら【此方人等】
[代]一人称の人代名詞。複数にも単数にも用いる。われわれ。われ。こちとら。「大事にしてもらわれれば、—も奥山へ行くけえど」〈鴎外・ヰタ‐セクスアリス〉
きゅう‐しゅう【窮愁】
苦しみうれえること。困窮して悲しむこと。「仮令(たと)え免職、—、恥辱などという外部の激因が無いにしても」〈二葉亭・浮雲〉
かん‐ちょう【漢朝】
中国の漢の朝廷。また、漢の時代。 中国。「いかにしても—へ帰らんとのみ歎けども」〈平家・二〉
かたがた‐もって【旁以て】
[副]どの点からみても。いずれにしても。どっちみち。「身が家来に渡したことは—心得ず」〈浄・手習鑑〉
せん‐ばい【千倍】
[名・形動] 1 同じ数量を千度重ねたもの。また、その結果の数量。 2 《近世語》この上もない喜怒哀楽の情を表す語。特に、至極満足の意。「うそにしても、是は—ぢゃ」〈浮・諸艶大鑑・六〉
そ‐も【抑】
[接]《代名詞「そ(其)」+係助詞「も」から》物事の根源を説き起こすとき、または改めて問題を提起するときに用いる。いったい。そもそも。それにしても。「—、われの始めて君を見まつりしは」〈荷風・ふ...