にょうぼう‐ぐるま【女房車】
女房2が外出時に使う牛車(ぎっしゃ)。おんなぐるま。「御車に下簾かけ、—の様にておはして」〈夜の寝覚・二〉
にょうぼう‐ことば【女房詞】
室町初期ごろから、宮中に仕える女房が、多く衣食に関して用いた一種の隠語。のち、将軍家に仕える女性、さらに町家の女性にまで普及し、現代の一般語になったものもある。省略や言い換えを行ったものが多い。...
にょうぼうごろし【女房殺し】
江見水蔭の短編小説。明治28年(1895)「文芸倶楽部」誌に発表。
にょうぼう‐しょうぞく【女房装束】
平安時代、朝廷の後宮に仕える女房の服装。宮中内に起居するので、奉仕のときに朝服を着用した。後世、俗にいわれる十二単(じゅうにひとえ)で、白小袖の上に紅の袴(はかま)をはき、単(ひとえ)・五衣(い...
女房(にょうぼう)と畳(たたみ)は新(あたら)しい方(ほう)がよい
妻と畳の新しいのは、新鮮な気分がしてよいものだということ。
にょうぼう‐の‐さぶらい【女房侍】
宮中で、女房の詰めている所。台盤所。
にょうぼう‐の‐ふだ【女房の簡】
日給の簡(ふだ)の一。宮中で、清涼殿の台盤所の御倚子と唐櫃(からびつ)との間に立て、女房の出勤日を記録した。
女房(にょうぼう)の妬(や)くほど亭主(ていしゅ)もてもせず
妻というものは、とかくやきもちをやくものだが、夫は妻が考えるほどもてることはないということ。
にょうぼう‐ひでり【女房旱り】
「女旱(おんなひで)り」に同じ。「京にも—にや、あのやうなる下子使ふ親方もあると笑へば」〈浮・一代男・一〉
にょうぼう‐ほうしょ【女房奉書】
天皇の側近の女房が天皇の意思を奉じて発給した仮名書きの文書。ふつう、散らし書きで書かれる。鎌倉時代からみられ、室町後期には勅命を伝える文書の主流となった。