く‐しん【苦辛】
[名](スル) 1 ひどく苦しむこと。辛苦。「平生の—はこれによりて全く排せられ畢ぬ」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 にがさとからさ。「甘酸—の菓子ども」〈太平記・三三〉
く‐じゅう【苦汁】
1 にがい汁。 2 つらい経験。「—を飲まされる」
く‐じゅう【苦渋】
[名・形動] 1 にがくてしぶいこと。 2 苦しみ悩むこと。また、そのさま。「—を味わう」「—の色を浮かべる」「彼は—な表情のままじっと煙草を吸っていたが」〈横光・上海〉
苦汁(くじゅう)を嘗(な)・める
つらくて嫌な思いをする。にがい経験をする。「落選の—・める」 [補説]「苦渋を嘗める」と書くのは誤り。
くせ‐ごと【曲事】
1 道理に合わない事柄。ひがごと。「心細く本意(ほい)なきは、人ごとの—なり」〈沙石集・八〉 2 けしからぬこと。にがにがしいこと。「去年もって参る御年貢を当年もって参る事、—におぼしめす」〈虎...
くち‐あま【朽ち尼】
老いぼれた尼。「なにがしが母なる—の侍るを」〈源・夢浮橋〉
くに‐ぶり【国風/国振り】
1 その国や地方の風俗・習慣。御国振(おくにぶ)り。くにがら。 2 各地方の風俗歌(ふぞくうた)。民謡や俗謡。 3 (漢詩に対し)和歌。こくふう。
くぬ‐が【陸】
《「くにが(国処)」の音変化》陸地。くが。⇔海処(うみが)。「其れ薗(その)池水—の利(くほさ)に」〈孝徳紀〉
くぬが‐の‐みち【北陸の道】
北陸道の古い呼び名。こしのみち。くにがのみち。くるがのみち。「大彦命(おほびこのみこと)をもて—に遣(つかは)す」〈崇神紀〉
く‐はい【苦杯】
《にがい酒を入れた杯の意》にがい経験。つらい経験。