軒(のき)の玉水(たまみず)
軒先から落ちる雨垂れ。「たえだえに—おとづれてなぐさめがたき春のふる里」〈式子内親王集〉
のき‐ば【軒端】
軒のはし。軒口。
のき‐ひらがわら【軒平瓦】
軒先に用いる平瓦。唐草模様をつけたものは唐草瓦ともいう。
のき‐べん【軒弁】
《「軒先を借りる弁護士」の意。「ノキ弁」とも書く》既存の法律事務所の一部を借りて営業を始める弁護士。給料は出ず、独立採算型で仕事をするところが「いそ弁」とは異なる。→宅弁 →携帯弁 →町弁 [補...
のき‐まるがわら【軒丸瓦】
軒先に用いる丸瓦。蓮花紋や巴紋(ともえもん)をつけることが多い。瓦全体が鐙(あぶみ)の形をしているので鐙瓦ともいい、巴紋のあるものを巴瓦という。
のき‐みせ【軒店】
通りに面した家の軒下などに設けた店。
のき‐わり【軒割(り)】
金銭の寄付などを、戸数に応じて割り当てること。
軒(のき)を争(あらそ)・う
「軒を並べる」に同じ。「—・ひし人のすまひ」〈方丈記〉
軒(のき)を貸(か)して母屋(おもや)を取(と)られる
「庇(ひさし)を貸して母屋を取られる」に同じ。
軒(のき)を軋(きし)・る
「軒を並べる」に同じ。「東の丸、西の丸、—・り棟を並べ」〈仮・東海道名所記・一〉