はか‐な・い【果無い/果敢無い/儚い】
[形][文]はかな・し[ク] 1 束の間であっけないさま。むなしく消えていくさま。「—・い命」「—・い恋」 2 不確実であったり見込みがなかったりして、頼りにならないさま。「—・い望み」 3 め...
はか‐なぎ【墓薙ぎ】
盂蘭盆(うらぼん)に墓を掃除すること。
はかなくな・る
死ぬ。亡くなる。「いといたく思ひ嘆きて—・り侍りにしかば」〈源・帚木〉
はかな‐ごと【果無事】
「はかなしごと」に同じ。「かかる身を持ちて、なぞこの—は」〈宇津保・菊の宴〉
はかなし‐ごと【果無し事】
とるに足りないようなこと。また、当てにならないこと。はかなごと。「—と知りながら、いたづらに心動き」〈源・蛍〉
はかな‐だ・つ【果無立つ】
[動タ四]頼りなさそうに見える。心細そうに見える。「屋のさまも—・ち、廊めきて」〈枕・九九〉
はかな・ぶ【果無ぶ】
[動バ上二]はかないようなようすをする。頼りなさそうに見える。「—・びたるこそはらうたけれ」〈源・夕顔〉
はかな・む【果無む/儚む】
[動マ五(四)]はかないと思う。「世を—・む」
はかな‐もの【果無物】
弱々しいもの。つまらないもの。役に立たないもの。「悪霊は、執念(しふね)きやうなれど、業障(ごふしゃう)にまとはれたる—なり」〈源・夕霧〉