はかり【計り/量り】
1 道具を用いて、物の長さ・量・重さなどをはかること。また、その結果。「—をごまかす」 2 目当て。めど。「いづこを—とも覚えざりければ、かへり入りて」〈伊勢・二一〉 3 限度。あるかぎり。…の...
はかり【秤】
《「計り」と同語源》物の重さをはかる道具。天秤(てんびん)・ぜんまい秤など。
はかり‐い・ず【謀り出づ】
[動ダ下二]だまして連れだす。「東山に湯わかしたりとて、人を—・でて」〈今昔・二六・一七〉
はかり‐うり【量り売り】
[名](スル)客の求めるだけの分量をはかって売ること。「佃煮(つくだに)を—する」
はかり‐きり【量り切り】
分量を正確にはかって、それ以上の余分をつけないこと。
はかり‐ご・つ【謀つ】
[動タ四]《名詞「はかりごと」の動詞化。古くは「はかりこつ」》 1 はかりごとをめぐらす。「舎利弗に会ひて秘術を相競(くら)べん事を—・つ」〈今昔・一・九〉 2 だます。あざむく。「人に追はれ、...
はかり‐ごと【謀】
《「計り事」の意。古くは「はかりこと」》物事がうまくゆくように、前もって考えた手段・方法・計画。また、計略。もくろみ。「—をめぐらす」「—を練る」「—は密なるを良しとす」
はかり‐こ・む【計り込む/量り込む】
[動マ五(四)]升・秤(はかり)などではかって容器に入れる。「一斗の米を…其拙なる者は九升七合に—・むことあり」〈福沢・学問のすゝめ〉
謀(はかりごと)は密(みつ)なるを良(よ)しとす
計略は秘密にしなければ成功しない。はかりごとは密なるをもって良しとす。
はかり‐ざ【秤座】
江戸時代、幕府の特許によって、全国の秤の製造・検定・頒布を独占した座。江戸と京都におかれ、江戸秤座は守随氏、京都秤座は神(じん)氏が管掌。