よ‐の【世の】
[連語]《天下周知の、の意から、程度のはなはだしいさまを表す》たいへんな。この上ない。「—痴(し)れ者かな」〈徒然・四一〉
有知(ゆうち)無知(むち)三十里(さんじゅうり)
《「世説新語」捷悟から》知恵のある者とない者との差がはなはだしいことのたとえ。魏の曹操と楊修が曹娥の碑のそばを通ったとき、碑文の意味を、楊修はすぐ理解したが、曹操は30里行った後にやっとわかった...
やるかた‐な・い【遣る方無い】
[形][文]やるかたな・し[ク] 1 心のわだかまりを晴らす方法がない。「憤懣(ふんまん)—・い」「—・い思い」 2 きわめて程度がはなはだしい。なみひととおりでない。「女—・く名残を惜しむあは...
目(め)もあや
1 まぶしいほどりっぱなさま。「—な舞台衣裳」 2 意外で驚きあきれるさま。はなはだしくひどいさまにいう。「ここに、かく渡り給ふのみなむ、—に、おぼろげならぬことと」〈源・総角〉
めちゃ‐くちゃ【滅茶苦茶】
[名・形動]《「くちゃ」は語調を整えるために添えた語。「苦茶」は当て字。「目茶苦茶」とも書く》 1 まったく筋道が通らないこと。度外れなこと。また、そのさま。めちゃめちゃ。「—なストーリー」「—...
めっちゃ【滅茶】
[副]《「めちゃ」が変化した語。「滅茶」は当て字》程度がはなはだしいさま。非常に。たいへん。「—おもしろい」
めた‐めた
[副] [形動]程度を越えてはなはだしいさま。めちゃめちゃ。「エラー続出で—に負ける」 [副]に同じ。「名医にかへてみしに、—と悪しくなり」〈浮・永代蔵・六〉
もう‐に【猛に】
[副]《形容動詞「猛(もう)」の連用形から》程度のはなはだしいさま。たいそう。ひどく。「—毛が生えておせらしや」〈仮・東海道名所記・三〉
めた
[副]度を越えてはなはだしいさま。むやみに。やたらに。「今年は、—水に祟る歳だのう」〈藤村・旧主人〉
めっ‐ぽう【滅法】
[名]仏語。 1 因縁によって生じたのではないもの。無為法。 2 涅槃(ねはん)のこと。 [形動][文][ナリ]道理にはずれるさま。常識を超えているさま。「是豈—なる間違いにあらずや」〈逍遥...