こころ‐しり【心知り】
[名・形動ナリ] 1 互いに心を知り合うこと。懇意であること。また、その人や、そのさま。知己(ちき)。「花薄(はなすすき)招くたよりかひもなし—なる人し見えねば」〈和泉式部集・下〉 2 よく事情...
こ‐つぶ【小粒】
[名・形動] 1 粒の小さいこと。また、そのさま。「山椒(さんしょ)は—でもぴりりと辛い」「—な(の)雨」⇔大粒。 2 からだつきの小さいこと。小柄。また、そのさま。「—ながらも力持ち」 3 度...
ごと【如】
《比況の助動詞「ごとし」の語幹》 1 …のように。「ごとし」の連用形にあたる。「渡る日の暮れぬるが—照る月の雲隠る—沖つ藻のなびきし妹(いも)は」〈万・二〇七〉 2 …のようだ。「ごとし」の終止...
こ‐づくり【木造り/木作り】
木で物をつくること。材木をひいて適宜の用材に仕立てること。また、その人。きどり。「わづかに、地蔵の—ばかりをし奉りて、彩色、瓔珞(やうらく)をばえせず」〈宇治拾遺・三〉
こないだ【此間】
《「このあいだ」の音変化》 1 先日。先ごろ。副詞的にも用いる。「—はお世話になりました」「—会ったばかり」 2 近ごろ。最近。「—は薩張(さっぱり)お見限りですネ」〈二葉亭・浮雲〉
こ‐づ・く【小突く/小衝く】
[動カ五(四)] 1 相手のからだを指先などでちょっと突く。また、おさえて揺する。「ひじで—・く」 2 いじめて苦しめる。「嫁を—・いてばかりいる」 3 釣りで、えさを水底で小刻みに動かす。
ことし‐ごめ【今年米】
今年の秋とれたばかりの米。新米。ことしまい。《季 秋》「熊野路や三日の粮(かて)の—/蕪村」
こね‐く・る【捏ねくる】
[動ラ五(四)] 1 何度もこねる。いじくりまわす。「泥を—・る」「話しながらハンカチを—・る」 2 くだくだ考えたり言ったりする。「理屈ばかり—・って動かない」
こち‐と【此方人】
[代]《「こちひと」の音変化》一人称の人代名詞。わたしたち。わたし。「内にゐやんす内儀様—ばかりにうちまかせ」〈浄・重井筒〉
こ‐ひじ【泥】
どろ。水分の多い土。「恋路」と掛け詞になる場合が多い。「いかばかり深かりける十市の里の—なるらむ」〈狭衣・一〉