け【故】
原因、理由を表す語。ゆえ。ため。「泣く泣くよばひ給ふ事、千度ばかり申し給ふ—にやあらむ、やうやう雷鳴止みぬ」〈竹取〉
け‐ご【毛蚕】
卵からかえったばかりの、黒色で長毛に覆われている蚕。蟻蚕(ぎさん)。《季 春》
けしき‐ばかり【気色許り】
[連語]しるしばかり。ほんの形だけ。「琵琶をうち置きて、ただ—弾きかけて」〈源・若菜下〉
くら‐だし【蔵出し/庫出し】
[名](スル) 1 倉庫に保管してある品物を取り出すこと。⇔蔵入れ。 2 酒・味噌などの、貯蔵してあった蔵から取り出したばかりのもの。「—の酒」
けっこう‐ずくめ【結構尽くめ】
[名・形動]すべて申し分のないこと。よいことばかりであること。また、そのさま。「—なお話」
けにご‐し【牽牛子】
アサガオの別名。けんごし。「うちつ—(=「うちつけ」ト「けにごし」「げに濃し」ヲ掛ケル)とや花の色を見むおく白露のそむるばかりを」〈古今・物名〉
け・つ【消つ】
[動タ四] 1 ㋐火を消す。「世はただ火を—・ちたるやうに」〈源・匂宮〉 ㋑なくす。消滅させる。「世を保ち給ふべき御宿世(すくせ)は—・たれぬものにこそ」〈源・少女〉 2 蔑視する。ないがしろに...
けじめ
1 物と物との相違。区別。「やっと人間の顔色の—がつくほどの光が」〈徳永・太陽のない街〉 2 道徳や規範によって行動・態度に示す区別。節度ある態度。「公私の—をつける」「親子の間にも—が必要だ」...
けしょう‐いくさ【化粧軍】
形ばかりの見せかけの戦い。「—にてある間、かくるは易けれども」〈幸若・屋島軍〉
くる‐め・く【眩めく/転めく】
[動カ五(四)] 1 物がくるくる回る。回転する。「風に—・く落葉」 2 目が回る。めまいがする。「目も—・くばかりの心地」 3 慌てて騒ぎ回る。せわしく立ち回る。「あな、あさまし、と言ひて—・...