むろ‐ざき【室咲き】
冬に、温室の中で花を咲かせること。また、その花。《季 冬》「—の豆科ばかりのはかなさよ/友二」
易(やす)きに付(つ)・く
安易なほうを選ぶ。「—・いてばかりでは大成しない」
もの‐ぢか・し【物近し】
[形ク]まぢかである。そばちかい。「かばかりにても、—・く御声をだに聞きたてまつらむ」〈源・総角〉
もの‐とい【物問ひ】
1 物事をたずね聞くこと。安否をたずねること。「—などすれば三人ばかり、やまひごと、くぜちなどいひたり」〈かげろふ・下〉 2 占い。卜占(ぼくせん)。「—、何やかやと」〈狭衣・二〉
もの‐あわれ【物哀れ】
[名・形動ナリ]なんとなくあわれであること。しみじみした感興を誘うこと。また、そのさま。「何ばかりのことにもあらぬに、折から—にて」〈源・賢木〉
もも【百】
ひゃく。また、他の語に付いて複合語をつくり、数の多いことを表す。「—枝(え)」「—度(たび)」「—手」「耳には寺の鐘—ばかりも」〈鴎外訳・即興詩人〉
もと‐つ‐ひと【元つ人】
以前から親しくしている人。また、昔、親しくしていた人。「かばかりなる—をおきて」〈源・浮舟〉
もの‐まめやか【物忠実やか】
[形動ナリ]まじめで実直であるさま。誠実であるさま。「—にむべむべしき御物語はすこしばかりにて」〈源・藤裏葉〉
もろこし‐ぶね【唐土船】
1 中国の船。からぶね。「思ほえず袖にみなとのさわぐかな—の寄りしばかりに」〈伊勢・二六〉 2 中国へ使いする船。また、中国との貿易船。「—出だし立てらる」〈宇津保・俊蔭〉
もて‐あそび【弄び/玩び/翫び】
1 もてあそぶこと。また、そのもの。おもちゃ。「子安貝や、椿の実や、小さいときの—であったこまこました物が」〈中勘助・銀の匙〉 2 心の慰めとする相手。遊び相手。「この宮ばかりをぞ—に見奉り給ふ...