焼(や)け石(いし)に水(みず)
《焼け石に水を少しばかりかけてもすぐ蒸発してしまうことから》努力や援助が少なくて、何の役にも立たないことのたとえ。
やごえ‐の‐とり【八声の鳥】
夜の明け方にしばしば鳴く鳥。にわとり。「四辺も震うばかりにて—は高く唱えり」〈紅葉・金色夜叉〉
や‐かた【屋形/館】
1 地位・身分ある人の住む屋敷。また、その主人。おやかた。 2 仮ずまいのための形ばかりの小屋。かりや。寓居(ぐうきょ)。「水茎の岡の—に妹と我と寝ての朝けの霜の降りはも」〈古今・大歌所御歌〉 ...
やい‐ば【刃】
《「や(焼)きば(刃)」の音変化》 1 焼き入れをして鍛えた刃。また、刃文。 2 刀剣・刃物などの総称。「—を交える」「—を向ける」 3 刃のように鋭く威力のあるもの。「凡そとぶ鳥をも落とすばか...
もと‐くび【元首】
首の根もと。また、頭。「冑のしころより—まで鋒(きっさき)五寸ばかりぞ打ち込みたる」〈太平記・一四〉
もた・せる【持たせる/凭せる】
[動サ下一][文]もた・す[サ下二] 1 (持たせる)持つようにしてやる。持つようにさせる。また、受け持たせる。「板前に店を一軒—・せる」「所帯を—・せる」「クラスを—・せる」 2 (持たせる)...
目(め)に遭(あ)・う
直接に経験する。体験する。多く、好ましくないことにいう。目を見る。「つらい—・う」「今度ばかりはひどい—・ったよ」
目(め)に付(つ)・く
1 よく見える。目立つ。「欠点ばかりが—・く」 2 見て忘れられなくなる。「へそがたの林のさきの狭野榛(さのはり)の衣に着くなす—・くわが背」〈万・一九〉
めくされ‐がね【目腐れ金】
わずかばかりの金銭をののしっていう語。はしたがね。めくさりがね。「そんな—では納まるものも納まらない」
目(め)に秋毫(しゅうごう)の末(すえ)を察(さっ)すれば耳(みみ)に雷霆(らいてい)の声(こえ)を聞(き)かず
《「淮南子(えなんじ)」俶真訓から》動物の毛の先ばかりを見ていると雷の激しい音が聞こえない。小さい事に心が向いていると、重大な事に気づかないというたとえ。