とと‐さま【父様】
父を敬っていう語。おとうさま。⇔母様(かかさま)。「七つばかりの子が母の袖にすがりて—の所へいにたいといふにぞ」〈浮・武家義理・五〉
とき‐なか【時中/時半】
一時(いっとき)の半分。今の約1時間。半時(はんとき)。「さて—ばかりありて」〈大鏡・師輔〉
年(とし)遅(おそ)・し
閏月(うるうづき)などがあって、季節の到来が例年よりも遅い。「年いと遅き年にて、三日かみの十日ばかり花ざかりなる」〈宇津保・国譲下〉
と‐ばかり
[連語]《格助詞「と」+副助詞「ばかり」》「と」を受ける内容の限定を表す。…とだけ。「民子は私が殺した様なものだ、—いって居て」〈左千夫・野菊の墓〉
時(とき)を待(ま)・つ
1 時機を待つ。好機が来るのを待つ。「—・って旗上げする」 2 死期を待つ。「あさましう沈ませ給ひて、ただ—・つばかりの御有様なり」〈栄花・花山尋ぬる中納言〉
とり‐つ・める【取(り)詰める】
[動マ下一][文]とりつ・む[マ下二] 1 ひどく思い悩む。思い詰める。「胸も張り裂けるばかりに—・めて」〈紅葉・多情多恨〉 2 逆上する。のぼせあがる。「若い主(あるじ)が—・めたようになって...
とれ‐たて【取れ立て】
収穫したばかりであること。また、そのもの。とりたて。「—の桃」
とりつき‐しんしょう【取(り)付き身上】
所帯をもったばかりで何事もととのわない暮らし向き。「—の苦しさと」〈秋声・あらくれ〉
とば‐くち【とば口】
1 はいりぐち。入り口。戸口。「—に立つ」 2 物事の始まったばかりのところ。「工事はまだほんの—だ」
とぎ‐たて【研(ぎ)立て】
研いだばかりであること。また、そのもの。