ひだり‐の‐かた【左の方】
1 二分したときの左側。また、左の組。 2 相撲(すまい)の節(せち)で、相撲人を左右に分けたときの左方。今の東方(ひがしかた)。「—にも右の方にも負くる事なかりければ」〈今昔・二三・二三〉
ひだり‐の‐つかさ【左の司】
左右に分けられた諸司のうち、左の役所。左近衛府(さこんえふ)・左馬寮(さまりょう)など。
ひだり‐ハンドル【左ハンドル】
ハンドルが左側の前部座席にあること。また、その自動車。左ハンドル車。 [補説]俗に、外車または輸入車をさしていうが、車種によって右ハンドル仕様のものもある。また、日本のメーカーで左ハンドルのもの...
ひだり‐ばらみ【左孕み】
腹の左の方にかたよってはらむこと。男子が生まれるとの俗信があった。「殊に—は御男子のしるし」〈浄・廿四孝〉
左(ひだり)平目(ひらめ)に右(みぎ)鰈(かれい)
ヒラメとカレイの見分け方をいうもの。両目のある側を奥に、腹を手前にして置いたとき、頭が左にあればヒラメ、右にあればカレイ。
ひだり‐びらき【左開き】
左方向に開ける扉や書物など。書物の場合は左綴(と)じともいう。
ひだり‐ふうじ【左封じ】
1 書状の封の仕方で、左を上にして封をすること。果し状や遺言などの凶事に用いる。 2 野球で、左打者が活躍できないようにすること。左投手の起用によることが多い。
ひだり‐ふじ【左富士】
東海道で江戸から京に向かう際、道の左側に富士山が見えること。歌川広重の浮世絵にも描かれた。 [補説]東海道は太平洋岸に沿うので、富士山は通常、道の右側に見えるが、茅ヶ崎市南湖(なんご)付近と富士...
ひだり‐まえ【左前】
1 相手から見て、左の衽(おくみ)を上に出して和服を着ること。普通の着方と反対で、死者の装束に用いる。ただし、女性の洋服類は左前に仕立てる。 2 運が傾くこと。経済的に苦しくなること。左向き。「...
ひだり‐まき【左巻(き)】
1 左の方へ巻くこと。時計の針の回り方と反対に巻いていること。 2 《つむじが左に巻いている人は頭が悪いという俗説から》頭の働きが鈍いこと。