人(ひと)を以(もっ)て言(げん)を廃(はい)せず
《「論語」衛霊公から》つまらない人間の言ったことでも、聞くべきところがあればその言葉を無視することはない。
人(ひと)を玩(もてあそ)べば徳(とく)を喪(うしな)い物(もの)を玩(もてあそ)べば志(こころざし)を喪(うしな)う
《「書経」旅獒から》人を侮ってもてあそべば、結局は自分の徳を失うことになり、物をもてあそび、物に執着しすぎると、人間にとっていちばん大切なはずの志まで見失ってしまうことになる。
人(ひと)を済(わた)・す
衆生を済度する。仏の教えにより人を救う。「—・すことも侍らぬに」〈源・東屋〉
ヒトーパデーシャ【(梵)Hitopadeśa】
《有益な教訓の意》古代インドの説話集「パンチャタントラ」の異本の一。10世紀ごろ、ナーラーヤナ編。原本の5編を4編に改編し、独自の説話も追加されている。