ふな‐よそい【船装ひ】
出船の準備をすること。また、その準備。ふなもよい。「古のあとを訪ねて大井川紅葉(もみぢ)のみ船—せり」〈経信集〉
ふな‐よそ・う【船装ふ】
[動ハ四]船出の支度をする。「津の国の海の渚に—・ひ発(た)し出も時に母(あも)が目もがも」〈万・四三八三〉
ふな‐よばい【船呼ばひ】
船を呼び寄せること。また、その呼び声。「難波の里に飛ぶ蛍、蘆屋の沖の—」〈盛衰記・七〉
ふ‐なれ【不慣れ/不馴れ】
[名・形動]なれていないこと。また、そのさま。「—な手つき」
ふな‐わたし【船渡し】
1 船で物や人を対岸へ送り届けること。また、その所。 2 ⇒エフ‐オー‐ビー(FOB)
ふなわたしむこ【船渡聟】
狂言。船頭が酒樽(さかだる)を持った客を脅し、酒を全部飲んでしまう。帰宅後、家をたずねてきた自分の聟が先刻の客とわかり、船頭はひげを落として対面するが見破られる。
ふなん【扶南】
インドシナ半島南部にクメール人が建てた古代国家。1〜2世紀ごろ成立し、南海貿易に従事、インド文化の影響を受けて栄えたが、7世紀半ばに真臘(しんろう)に滅ぼされた。