他(ほか)でもな・い
大事であるのはまさにこのことであって、別のことではない。「—・い、例の話だが」
ほか‐と
[副] 1 大きく口をあけるさま。ぱくりと。「人くらひ犬…—食ふたり」〈咄・醒睡笑・一〉 2 急にあることをするさま。また、突然ある状態になるさま。ぱっと。「酒を—こぼしたれば」〈咄・醒睡笑・五〉
ほか‐なら◦ない【他ならない】
[連語] 1 (多く「…にほかならない」の形で)それ以外のものでは決してない。まさしくそうである。ほかならぬ。「彼の成功は努力の結果に—◦ない」 2 他の人とは違っていて、特別な間柄にある。ほか...
ほか‐なら◦ぬ【他ならぬ】
[連語]「ほかならない」に同じ。「人生は旅に—◦ぬ」「—◦ぬ君のことだ、なんとかしよう」
ほかならぬひとへ【ほかならぬ人へ】
白石一文の中編小説。奔放な女性と結婚した名門家出身の男性を主人公に、男女の恋愛を描く。平成21年(2009)刊行。同年、第142回直木賞受賞。
ほか‐ばら【外腹】
本妻以外の女性から生まれること。また、その子供。「大納言の—の娘を」〈源・少女〉
ほか‐ほか【外外】
[名・形動ナリ] 1 そこ以外の別々の場所。「—にては同じ顔をうつしとりたると見ゆるを」〈源・藤裏葉〉 2 別々に別れているさま。「月ごろかく—にて、渡り給ふこともをさをさなきやうに」〈源・若菜下〉
ほか‐ほか
[副](スル) 1 心地よい暖かさを感じるさま。「少し歩くと背中が—(と)する」「—(と)した飯」 2 急に、または力強く事を行うさま。「—トモノヲ言ウ」〈日葡〉 3 不用意に事を行うさま。「...
ほか‐め【外目】
よそに目を移すこと。よそみ。「—せず見聞くけしきどもを見て」〈大鏡・時平〉
ほから‐か・す【放らかす】
[動サ四]かまわずにほうって置く。ほったらかす。「いぢむぢ言ふ人は—・いておかしゃんせ」〈浄・万年草〉