そで‐とめ【袖止(め)/袖留(め)】
1 江戸時代、男子の元服、または女子が成人に達したとき、振袖をその半分ほどの普通の袖丈に縮めること。また、その祝い。とめそで。 2 吉原で、振袖新造から、その上の階級である部屋持ちの留袖新造にな...
そら‐じぎ【空辞宜】
口先だけの、心にもない遠慮。「もう飲(いけ)やせぬ、と—は五月蠅(うるさ)いほど仕ながら」〈露伴・五重塔〉
そ‐と
[副] 1 こっそりと。そっと。「帯の間より時計出して、—見やるを」〈木下尚江・火の柱〉 2 少し。ちょっと。そっと。「たべ酔ひ候へども、御所望を仕らねば慮外にて候ふほどに、—いたさう」〈咄・き...
そでがさ‐あめ【袖笠雨】
袖笠でしのげるほどのわずかな雨。「—のやどりにも心とどめぬかり枕」〈浄・歌念仏〉
そら‐ほど
[副]「それほど」の音変化。「—精算をしてかかる訳でもあるまいけれど」〈紅葉・二人女房〉
そそり
《動詞「そそる」の連用形から》 1 浮かれ騒ぐこと。「下京の若手どもが—に目覚めてみれば」〈浮・諸艶大鑑・一〉 2 遊郭などを浮かれ騒ぎながらひやかしてまわること。また、その人。「夏になると—ば...
そそ‐く・る
[動ラ四] 1 せわしく指先を働かせる。あれこれといじる。「めづらかなる薬玉(くすだま)せむなど言ひて—・りゐたるほどに」〈かげろふ・下〉 2 いそがしそうに物事をする。「心一つをちぢになして、...
そぞろ‐さむ・し【漫ろ寒し】
[形ク] 1 なんとなく寒々としている。「雪やや散りて—・きに」〈源・初音〉 2 寒気をおぼえる。「入綾(いりあや)のほど、—・く、この世の事とも覚えず」〈源・紅葉賀〉
ぞっ‐と
[副](スル)寒さや恐怖などのために、また、強い感動を受けて、からだが震え上がるさま。「—寒気をおぼえる」「今地震が来たらと思うと—する」「—するほど美しい顔立ち」
そ‐ちゅう【疏注/疏註】
注釈。また、前の注釈にさらにほどこした注釈。