ほう‐し【蓬矢】
蓬(よもぎ)で作った矢。邪気を除くまじないとして用いる。
まじ‐もの【蠱物】
1 まじないをしてのろうこと。また、その術。まじ。「畜(けもの)仆(たふ)し、—する罪」〈祝詞・六月晦大祓〉 2 人を惑わすもの。魔性のもの。「これらの—らを捉(とら)んは何の難き事にもあらじ」...
みち‐きり【道切り】
[名](スル) 1 道をさえぎること。道路を横断すること。特に、貴人の行列などの前を横ぎること。 2 悪霊や悪疫の侵入を防ぐためのまじないの習俗。村の入り口に注連縄(しめなわ)を張ったり、大草鞋...
なりき‐ぜめ【生り木責め/成り木責め】
小正月の行事。一人が果樹を祝い棒でたたいたりして「なるかならぬか、ならねば切り倒す」とおどすと、もう一人が木に代わって「なります、なります」と言い、果実がよくなることを約束させるまじない。木呪(...
ゆめ‐ちがえ【夢違え】
悪夢を見たとき、それが正夢とならないよう、まじないをすること。夢違い。
ゆみ‐ならし【弓鳴らし】
悪霊・けがれなどを払うまじないとして、手で弓弦(ゆみづる)を引き鳴らすこと。鳴弦(めいげん)。弦(つる)打ち。
夢(ゆめ)になれ夢(ゆめ)になれ
現実ではなくて夢になれの意で、凶事を吉事に変えようとするまじないの言葉。「此の事—とぞ願立てする」〈仮・竹斎・下〉
弓(ゆみ)を鳴(な)ら・す
悪霊・けがれなどを払うまじないとして、手で弓の弦を引いて鳴らす。鳴弦(めいげん)する。弦打(つるう)ちをする。弓を引く。弓鳴らしをする。
みみ‐ふたぎ【耳塞ぎ】
同年齢の者が死んだとき、災厄が身にかかることを恐れて、餅(もち)で両耳をふさぐまねをし、唱え言をするまじない。地方により、鍋のふた・団子などでもする。みみふさぎ。みみふたげ。
やぶ‐いしゃ【藪医者】
診断・治療の下手な医者。藪薬師(やぶくすし)。やぶ。 [補説]「野巫(やぶ)医」、すなわちまじないを用いる医者の意から出たという。