まなこ‐い【眼居】
物を見るときの目のようす。目つき。まなざし。「—なども、うたてよろづになつかしからねど」〈枕・四一〉
眼(まなこ)高(たか)・し
世間から重くみられている。「忠度は文武二道を受け給ひて世上に—・し」〈謡・忠度〉
まな‐ご【真砂】
こまかい砂。まさご。「八百日(やほか)行く浜の—も我(あ)が恋にあにまさらじか沖つ島守」〈万・五九六〉
まな‐ご【愛子】
最愛の子。いとしご。愛児。「自分の—二人が、一度に流行チブスに襲われたときの」〈徳永・太陽のない街〉
まなご‐つち【真砂地】
こまかい砂の土地。砂地。まなごじ。「紫の名高(なたか)の浦の—袖のみ触れて寝ずかなりなむ」〈万・一三九二〉
まな‐ごよみ【真名暦/真字暦】
漢字で書いた暦。仮名暦に対していう。
ま‐な‐ざし【眼差(し)/目指(し)】
目つき。目の表情。視線。「熱い—を向ける」「疑わしい—」
ま‐な・し【間無し】
[形ク] 1 すきまがない。「灯台—・く立て」〈宇津保・祭の使〉 2 絶え間がない。間断ない。「ぬき乱る人こそあるらし白玉の—・くも散るか袖のせばきに」〈伊勢・八七〉 3 時間をおかない。すぐで...
まなし‐かたま【無目堅間/無目籠】
目を細かくかたく編んだ竹かご。上代の舟の一種ともいう。めなしかたま。「乃ち—を作りて彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を籠(かたま)の中にいれ」〈神代紀・下〉
まな‐しき【末那識】
《「末那」は、梵manasの音写》仏語。唯識説でいう八識のうちの第七識。我に執着して存在の根拠となる心の働き。意識がなくなった状態にも存在し、迷いの根源とされる。