あら‐たま【粗玉/新玉/荒玉/璞】
1 掘り出したままで、まだ磨いていない玉。 2 その真価や完成された姿をまだ発揮していないが、素質のある人。「爺いさんの記憶にあるお玉の姿は、まだ—の儘(まま)であった」〈鴎外・雁〉 3 (新玉...
あれ‐なり
1 もとのままで変わらないこと。あのまま。「その問題は—になっている」 2 相応であること。「あれは—におもしろい」 3 (副詞的に用いて)あの時限り。あれっきり。「—姿を見せない」
あら‐き【荒木/粗木】
山から切り出したままの木。製材していない皮つきのままの木。
有(あ)るが儘(まま)
今ある状態のとおりで。今のまま。そのまま。「日常生活を—にとらえた写真」
いいっ‐ぱなし【言いっ放し】
《「いいはなし」の音変化》言いたいことだけを言うこと。言うだけでそのままになっていること。言い捨て。「反対意見を—のまま、あとは知らん顔をしている」
うち‐はなし【打(ち)放し】
1 コンクリート建築で、形枠(かたわく)を外したあとにタイルやれんがを張らず、素地そのままを仕上げとする方式。うちっぱなし。 2 ゴルフなどで、球を打ったままにすること。また、そのような形態の練...
い‐なり【居成り】
1 動きが感じられないこと。そのままの状態にあること。「今日見れば花も杉生(すぎふ)になりにけり風は—に吹くと見れども」〈散木集・六〉 2 奉公人が年季があけても、そのまま奉公を続けること。また...
いん‐じゅう【淫縦】
みだらで、勝手気ままなこと。はなはだしくほしいままにすること。
いっ・する【逸する】
[動サ変][文]いっ・す[サ変] 1 ㋐ある枠から外れる。それる。「常軌を—・した行為」 ㋑《「佚する」とも書く》なくなる。散逸する。「本文を—・した古文書」 ㋒心のままに過ごす。気ままに楽しむ...
い‐ざ・る【躄る/膝行る】
[動ラ五(四)]《「い」は座る、「さる」は移動する意》 1 座ったままで進む。立たないで、ひざがしらや尻をつけたままで進む。膝行(しっこう)する。「—・って仏前に進む」 2 物が置かれた場所から...