もて‐あ・ぐ【持て上ぐ】
[動ガ下二]「持ち上げる」に同じ。「今様の人は—・げよ、かきあげよといふ」〈徒然・二二〉
もて‐あそび【弄び/玩び/翫び】
1 もてあそぶこと。また、そのもの。おもちゃ。「子安貝や、椿の実や、小さいときの—であったこまこました物が」〈中勘助・銀の匙〉 2 心の慰めとする相手。遊び相手。「この宮ばかりをぞ—に見奉り給ふ...
もてあそび‐ぐさ【弄び種/玩び草】
もてあそびのたねとなるもの。慰めにするもの。
もてあそび‐もの【弄び物】
もてあそぶもの。慰めにするもの。おもちゃ。「土産の—取拡げて」〈紅葉・不言不語〉
もて‐あそ・ぶ【弄ぶ/玩ぶ/翫ぶ】
[動バ五(四)] 1 手に持って遊ぶ。手であれこれいじる。「ハンカチを—・ぶ」 2 心の慰みとして愛する。賞翫(しょうがん)する。「書画骨董を—・ぶ」 3 好き勝手に扱う。楽しむかのように、思い...
もてあつかい‐ぐさ【もて扱ひ種】
取り扱う材料。話やうわさのたね。「世の中に、そのころ人の—に言ひあへること」〈徒然・七七〉
もて‐あつか・う【もて扱う】
[動ワ五(ハ四)]《2が原義》 1 取り扱いに困る。もてあます。「飛んだ奴に引っ掛かったと思って—・っているのだ」〈鴎外・雁〉 2 大切に取り扱う。世話をする。「ことなることなき人の、子などあま...
もて‐あまし【持て余し】
もてあますこと。また、そのもの。「—者」
もて‐あま・す【持て余す】
[動サ五(四)]取り扱い方や処置に困る。もちあつかう。「むずかる子を—・す」「暇で時間を—・す」「長い手足を—・す」