ものい‐うま【物射馬】
犬追物(いぬおうもの)や笠懸(かさがけ)など、騎射に慣れた馬。下地馬。
物(もの)言(い)えば唇(くちびる)寒(さむ)し秋(あき)の風(かぜ)
《芭蕉の句から》人の短所を言ったあとは、後味が悪く、寂しい気持ちがする。転じて、何事につけても余計なことを言うと、災いを招くということ。
ものい‐ぐつ【物射沓】
騎射用の沓。なめし革で作り、黒漆を塗り、つま先をしぼって襞(ひだ)を設ける。
もの‐いまい【物忌まひ】
《「いまい」は動詞「い(忌)まう」の連用形から》「ものいみ」に同じ。「いはふこの戸をとは、—する心なり」〈仙覚抄・一四〉
もの‐いみ【物忌(み)】
[名](スル) 1 神事などのため、ある期間、飲食・言行などを慎み、沐浴をするなどして、心身のけがれを除くこと。潔斎。斎戒。 2 夢見の悪いときや、けがれに触れたとき、また、暦の凶日などに、家に...
もの‐いり【物入り】
[名・形動]費用のかかること。また、そのさま。「今月は—なことが多い」
もの‐いれ【物入れ】
物を入れておく所。
ものいわぬおんなたち【もの云わぬ女たち】
秋元松代の戯曲。昭和29年(1954)発表。社会の底辺で生きる売春婦たちの姿を描く。
ものいわぬ‐かぶぬし【物言わぬ株主】
株式を保有するだけで、会社の経営に異議を唱えたり、影響力を行使しようとはしない株主。→物言う株主
物(もの)言(い)わぬ花(はな)
美人を「物言う花」というのに対して、草木の花。「—もをかしからず」〈浮・曲三味線・一〉