もみじ‐ば【紅葉/黄葉】
《上代は「もみちば」》紅または黄に色づいた木の葉。もみじ。《季 秋》
もみじば‐の【紅葉の/黄葉の】
[枕] 1 木の葉の色が移り変わっていく意から、「移る」「過ぐ」にかかる。「—移りい行けば悲しくもあるか」〈万・四五九〉 2 葉が紅(あか)い意から、「朱(あけ)」にかかる。「—朱の玉垣いく秋の...
もみじば‐ふう【紅葉葉楓】
フウ科の落葉高木。葉はモミジ(カエデ)に似て5〜7裂し、秋に紅葉する。公園樹や街路樹とする。北アメリカ、メキシコなどの原産。アメリカ楓(ふう)。
もみじ‐ぶな【紅葉鮒】
琵琶湖でとれる鮒で、秋・冬のころ、ひれが赤くなったもの。《季 秋》「—そろそろ比良の雪嶺かな/東洋城」
もみじ‐マーク【紅葉マーク】
《紅葉のように見えることから》「高齢運転者標識」の通称。平成9年(1997)導入。平成23年(2011)に「四つ葉マーク」にデザインが変更されたが、この標識も使うことができる。
もみじ‐み【紅葉見】
「紅葉狩(もみじが)り」に同じ。《季 秋》
もみじ‐むしろ【紅葉蓆/紅葉筵】
紅葉が散り敷いたさまをむしろに見立てていう語。「草枕—に代へたらば心を砕くものならましや」〈後撰・羇旅〉
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】
江戸時代、徳川氏の文庫。初め、徳川家康が江戸城内富士見亭に設けて富士見亭文庫と称したが、3代将軍家光の時に城内西の丸の紅葉山に移して改称。蔵書の大部分は現在国立公文書館内閣文庫に所蔵。
紅葉(もみじ)を散(ち)ら・す
恥ずかしさや怒りなどで顔を赤らめる。「顔に—・し畳を扣(たた)いて怒鳴り立つれば」〈鉄腸・花間鶯〉