やえ‐やえ【八重八重】
幾重にも重なっていること。「おしなべて咲く白菊は—の花のしもとぞ見えわたりける」〈後拾遺・雑三〉
やえ‐やま【八重山】
幾重にも重なり合っている山々。「足柄の—越えていましなば誰をか君と見つつ偲(しの)はむ」〈万・四四四〇〉
やえやま‐しょとう【八重山諸島】
沖縄県南西部の諸島。石垣島・西表(いりおもて)島・与那国島などからなり、サトウキビ・パイナップルを産する。宮古諸島・尖閣諸島とともに先島諸島をなす。八重山列島。
やえやま‐じしん【八重山地震】
明和8年(1771)4月24日、石垣島の南南東沖を震源として発生した地震。マグニチュードは推定7.4。石垣島を中心に、津波による被害を受けた。溺死者は約1万2000人。家屋流出約2000戸。
やえやま‐じょうふ【八重山上布】
沖縄県八重山地方の、主に石垣島で産する麻織物。赤茶色の植物染料で白地に絣(かすり)模様を摺(す)り込み染めにしたもの。かつては薩摩(さつま)上布とよばれた。
やえ‐やまぶき【八重山吹】
ヤマブキの一品種。花期が遅く、花のしべが花びらに変わり八重咲きとなったもので、実はできない。《季 春》