ひき‐やか【低やか】
[形動ナリ]背丈や音声などの低いさま。「その中に長(たけ)—にて」〈今昔・二三・二一〉
ひそ‐やか【密やか】
[形動][文][ナリ] 1 ひっそりとしているさま。もの静かなさま。「—に夜の雨が降る」 2 人に知られないようにそっと行うさま。「—な楽しみ」「—に泣く」 3 物の乏しいさま。「—な身代(しん...
ひめ‐やか【秘めやか】
[形動][文][ナリ]内におさえて人目に立たないようにするさま。「—な恋心」
ひや‐か【冷やか】
[形動ナリ]「冷ややか」に同じ。「打ちそそぐ秋のむら雨—にて風にさきだつしたの浮雲」〈拾遺愚草員外〉
ひや‐やか【冷(や)やか】
[形動][文][ナリ] 1 つめたく感じられるさま。「—な山の空気」《季 秋》「暁の—な雲流れけり/子規」 2 態度が冷淡であるさま。「—な目つき」 3 落ち着いていて物に動じないさま。冷静なさ...
ひろ‐やか【広やか】
[形動][文][ナリ]広々としているさま。ひろらか。「—な庭」
ひわ‐やか【繊弱やか】
[形動ナリ]細く弱々しいさま。きゃしゃ。「いみじう—に美しうおはします」〈栄花・本の雫〉
ふく‐やか【膨やか/脹やか】
[形動][文][ナリ]「ふくよか1」に同じ。「涼しい眼と—な頰と」〈魯庵・社会百面相〉
ふさ‐やか【総やか】
[形動ナリ]ふさふさと豊かなさま。たっぷりとしているさま。「髪はいと—にて、長くはあらねど」〈源・空蝉〉
ふと‐やか【太やか】
[形動][文][ナリ]いかにも太いさま。「手に—なる棒持ちたるが」〈小波・こがね丸〉