やそうじ‐びと【八十氏人】
多くの氏族の人々。また、多くの人々。「参ゐ上る—の手向(たむけ)する」〈万・一〇二二〉
やそうばくげん【野叟曝言】
中国、清代の小説。夏敬渠撰。20巻154回。文武両道、諸芸に秀でた文白が国家の大功を立てる話。荒唐無稽かつ好色趣味もあり、田舎老人の閑談の形で語られる。
やそ‐か【八十日】
はちじゅうにち。また、多くの日数。「—ゆく浜の真砂ぢはるばるとかぎりも見えずつもる白雪」〈続拾遺・冬〉
やそ‐か【八十楫】
多くのかじ。「—掛け島隠(がく)りなば吾妹子(わぎもこ)が留(と)まれと振らむ袖見えじかも」〈万・三二一二〉
やそ‐かい【耶蘇会】
⇒イエズス会
やそ‐かげ【八十蔭】
《「かげ」は日陰をつくる建物の意》広大な宮殿。「やすみしし我が大君の隠ります天(あま)の—」〈推古紀・歌謡〉
やそ‐かわ【八十川】
多くの川。また、幾筋にも分かれた川。「水の出ばなの—の島田、金谷に二日のよどみ」〈浄・丹波与作〉
やそ‐がみ【八十神】
多くの神々。「この大国主の神の兄弟(あにおと)、—坐(ま)しき」〈記・上〉
やそ‐きょう【耶蘇教】
キリスト教。
やそ‐くに【八十国】
1 多くの国々。「国の—、島の八十島を生み給ひ」〈祝詞・鎮火祭〉 2 多くの国の人々。「—は難波に集(つど)ひ舟飾り我(あ)がせむ日ろを見も人もがも」〈万・四三二九〉