や‐つか【矢束】
《「やづか」とも》矢の長さ。矢は束(つか)を単位にして、その長さをいう。
やつか‐ひげ【八束鬚】
長いひげ。「—、胸の前(さき)に至るまで、啼きいさちき」〈記・上〉
やつか‐ほ【八束穂】
長い穂。「神世より今日のためとや—に長田の稲のしなひそめけむ」〈新古今・賀〉
やつがれ【僕】
[代]《「やつこ(奴)あれ(吾)」の音変化という。古くは「やつかれ」》一人称の人代名詞。自分をへりくだっていう語。上代・中古では男女を通じて用いたが、近世以降は、男性がやや改まった場で用いるのに...
やつ‐がしら【八頭】
サトイモの一品種。親芋を中にしていくつもの子芋が出て、ひとかたまりに大きくなる。煮物などに用いる。葉柄は褐色を帯び、ずいきとして食用。
やつ‐がしら【戴勝】
サイチョウ目ヤツガシラ科の鳥。全長28センチくらい。体は橙褐色で、背・翼・尾に黒と白の帯があり、頭に扇状の冠羽がある。くちばしは細く、下向きに湾曲。ユーラシア・アフリカに分布。日本では迷鳥である...
やつ‐が‐たけ【八ヶ岳】
長野県東部から山梨県北部にまたがる火山群。天狗岳・硫黄岳・横岳・阿弥陀岳・権現岳などからなり、最高峰は赤岳で標高2899メートル。南麓には多くの湧水があり、裾野の高原では高冷地農業が行われる。
やつがたけちゅうしんこうげん‐こくていこうえん【八ヶ岳中信高原国定公園】
長野・山梨両県にまたがる山岳と高原の国定公園。八ヶ岳・蓼科山(たてしなやま)・霧ヶ峰・美ヶ原(うつくしがはら)・塩尻峠などからなる。
や‐つぎ【矢継ぎ】
矢を射るとすぐに次の矢を弓につがえること。
や‐つぎ【家継ぎ】
家を継ぐこと。家督を相続すること。また、その人。跡継ぎ。「男子三人ありて、—は気遣ひなかりしに」〈浮・永代蔵・五〉