もの‐の‐あなた【物の彼方】
1 物のあちら。物の向こう側。 2 死後の世界。来世。のちの世。「—思う給へやらざりけるが」〈源・鈴虫〉
やけ‐ぼこり【焼け誇り】
1 焼け広がること。〈俚言集覧〉 2 「焼け太り」に同じ。「また焼けたから、—とやらで、また立派に出来やう」〈洒・辰巳之園〉
やらんかた‐な・し【遣らん方無し】
[連語]《「やら」は動詞「や(遣)る」の未然形、「ん」は推量の助動詞》心をまぎらすてだてがない。心から払いのける方法もない。→やるかたない「などてかくはかなき宿りはとりつるぞと、くやしさも—・し...
ヤラー【Yala】
タイ南部、マレー半島の都市。ヤラー県の県都。イスラム教徒のマレー人が多く居住。天然ゴム、スズを産する。ヨーロッパ風の建築様式で建てられた中央モスク、同国南部の仏教聖地の一つである洞窟寺院ワットク...
やらず‐もがな【遣らずもがな】
[連語]《動詞「や(遣)る」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連用形+終助詞「もがな」》やらなくてよい。やるべきでない。「エラーで—の得点を許す」
やみ‐つ・く【病み付く】
[動カ五(四)] 1 病気になる。わずらう。「—・いてからもう半月になる」 2 物事に熱中してやめられなくなる。「あいつを吉原へ連れていて、—・かせてやらう」〈咄・無事志有意〉
やら
[副助]名詞、名詞に準じる語、副詞、活用語の連体形、助詞などに付く。(疑問語を伴って、あるいは「とやら」の形で)不確かな意や、ぼかして言う意を表す。…か。「何—降ってきた」「いつのまに—眠って...
やま‐めぐり【山巡り】
1 山々を巡り歩くこと。 2 山の社寺を巡り歩いて礼拝すること。「晴れやらぬ去年(こぞ)の時雨の上にまたかきくらさるる—かな」〈山家集・中〉
やけ‐ぼっくい【焼け木杭/焼け棒杭】
1 焼けた杭。燃えさしの棒杭。 2 「焼け木杭に火が付く」の略。「再三—になった後今はどうやら腐縁とでも云うような間柄になって」〈荷風・腕くらべ〉
やっこら‐さ
[感]力を入れるときや、骨が折れることをするときのかけ声。「そら引け、—、えんやらさ」
[副]力を入れて物事を行うさま。また、大儀そうに物事を行うさま。「—と階段をのぼる」