ゆき‐ぬけ【行(き)抜け】
[名・形動] 1 通り抜けること。また、その所。いきぬけ。 2 限度のないこと。また、そのさま。いきぬけ。「そんな—の人と成でもなさそうであった」〈漱石・行人〉
ゆき‐ぬの【雪布】
歌舞伎の大道具の一。積もった雪に見せかけて舞台や花道に敷く白い地がすり。
ゆきぬまとそのしゅうへん【雪沼とその周辺】
堀江敏幸の短編小説集。山あいの小さな町、雪沼に住む人々を描いた作品。平成15年(2003)刊行。翌年、第40回谷崎潤一郎賞受賞。
ゆきの【雪野】
尾辻克彦(赤瀬川原平)の小説。昭和58年(1983)刊行。第5回野間文芸新人賞受賞。
ゆき‐の‐え【雪の会】
雪の日に催す茶の会。
ゆき‐の‐が【雪の賀】
冬、雪の降るころに催す賀の祝い。「宮の—し給ひしに」〈宇津保・嵯峨院〉
ゆき‐の‐くに【悠紀の国】
大嘗祭(だいじょうさい)のとき、神饌(しんせん)の新穀を奉るよう卜定(ぼくじょう)によって選ばれる国。平安時代以後は近江(おうみ)国に一定するようになった。→主基(すき)の国
ゆき‐の‐した【雪の下】
1 ユキノシタ科の多年草。湿った所に生える。全体に毛があり、茎は紅紫色で地をはい、節から小苗を出して増える。葉は多肉質の腎臓形で、長い柄があり、裏面は暗赤色。夏、20〜50センチの花茎を伸ばし、...
ゆきのした‐こうばい【雪の下紅梅】
襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は紅。
ゆきのじょうへんげ【雪之丞変化】
三上於菟吉の時代小説。昭和9年(1934)から昭和10年(1935)にかけて朝日新聞で連載。衣笠貞之助監督により映画化され、全3部が公開された。