いうかた‐な・し【言ふ方無し】
[形ク]言葉に表しようがない。言いようがない。「雪風—・う降り暗がりて」〈かげろふ・下〉
えも‐いわ◦ず【えも言はず】
[連語] 1 なんとも言いようがないほどである。なんとも言いようがないほどすばらしい。「花も—◦ぬ匂ひを散らしたり」〈源・胡蝶〉 2 口に出しては言えないほどよくない。「築泥(ついひぢ)、門の下...
たとしえ‐な・し【譬へ無し】
[形ク]たとえようがない。くらべようがない。「すこし荒れたりつる院の内、—・く狭げにさへ見ゆ」〈源・若菜下〉
あがっ‐たり【上がったり】
[名・形動]《動詞「あがる」の連用形+完了の助動詞「たり」から》商売や仕事がふるわないで、どうにもしようがなくなること。また、そのさま。「こう不景気では商売も—だ」
よう‐さん【洋傘】
こうもりがさ。ようがさ。
喧嘩(けんか)にかぶる笠(かさ)はなし
けんかはいつしかけられるかわからないので、防ぎようがない。
こ‐こ【此処/此所/此/是/爰/茲】
[代]近称の指示代名詞。 1 話し手が現にいる場所をさす。「私の生家は—からそう遠くはない」 2 話し手や周囲の人が現に置かれている状況や程度、または局面をさす。「事—に至ってはもう手の打ちよう...
くさ・る【腐る】
[動ラ五(四)] 1 細菌の作用で植物性・動物性のものが分解して変質する。食物などがいたむ。腐敗する。「魚が—・る」 2 からだの組織が破れ崩れる。うみただれる。「凍傷で指先が—・る」 3 木...
さりどころ‐な・し【避り所無し】
[形ク]《逃れる場所がない意から》逃れようがない。弁解の余地がない。「罪—・く、うしろめたけれ」〈夜の寝覚・二〉
きゅうぼく‐ふんしょう【朽木糞牆】
《「論語」公冶長「朽木は雕(え)るべからず、糞土の牆(しょう)は杇(ぬ)るべからず」から》朽ちた木は彫刻できず、腐った壁は塗りかえができない。精神のくさった人間は教育のしようがないことにいう。朽...