さ‐な◦なり【然ななり】
[連語]《副詞「さ」+連語「ななり」》そのようだ。そうらしい。「うち叩(たた)き給ふさま、—◦なり、と聞き給ひて」〈源・総角〉
ごさん‐なれ
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形「に」に、係助詞「こそ」、動詞「あり」の連体形、推定の助動詞「なり」の已然形「なれ」の付いた「にこそあるなれ」の音変化。近世中期以降「ござんなれ」とも》 1...
ご‐しゅうしん【御執心】
「執心2」に同じ。「彼女に—のようだ」
ごと【如】
《比況の助動詞「ごとし」の語幹》 1 …のように。「ごとし」の連用形にあたる。「渡る日の暮れぬるが—照る月の雲隠る—沖つ藻のなびきし妹(いも)は」〈万・二〇七〉 2 …のようだ。「ごとし」の終止...
きしゅんらく【喜春楽】
雅楽の舞曲。唐楽。黄鐘(おうしき)調で古楽の中曲。四人舞。隋の煬帝(ようだい)、陳の粛公また大安寺の安操の作という。寿心楽。寿春楽。弄殿(ろうでん)喜春楽。きすんらく。
か◦めり
[連語]《連語「かんめり」の撥音の無表記》断定を避けて婉曲(えんきょく)に表現する意を表す。…であるようだ。「憎げにおし立ちたることなどはあるまじ—◦めりと思すものから」〈源・若菜上〉
さん【産】
1 (多く「お産」の形で)子供を産むこと。出産。分娩(ぶんべん)。「お—が軽い」「家内が—の気が付いたようだと」〈二葉亭・出産〉 2 その土地の生まれであること。「彼は大阪の—だ」 3 その土地...
いい‐ひと【好い人】
[名]恋人。愛人。「—ができたようだ」 [連語] 1 気質のいい人。好人物。 2 あることにふさわしい人。適任者。「その仕事なら—を紹介しよう」
あり‐げ【有り気】
[名・形動]多く名詞を受けて、その事柄がありそうなようすである意を表す。…があるようだ。「意味—な笑い」「自信—なそぶり」「何の心ばせ—もなく」〈源・夕顔〉
あん◦なり
[連語]《動詞「あり」の連体形に伝聞推定の助動詞「なり」の付いた「あるなり」の音変化》あるようだ。あるということだ。あなり。「世の中に物語といふものの—◦なるを」〈更級〉