わかれ【分(か)れ】
同じもとから分かれ出たもの。分派。分家。傍系。「源氏の—」
わかれ【別れ】
1 別れること。互いに離れて別々になること。別離。「友との—を惜しむ」「—の日を迎える」「—の杯」 2 別離のあいさつ。いとまごい。「故郷に—を告げる」「—の言葉」 3 死に別れ。死別。「永(な...
わかれ【別れ】
《原題、(ドイツ)Abschied》ドイツの詩人、ベッヒャーによる自伝小説。著者がソ連に亡命していた1940年に刊行。
わかれ‐ぎわ【別れ際】
別れようとする、ちょうどその時。別れしな。「—に耳にはさんだ話」
わかれさせ‐や【別れさせ屋】
依頼を受けて、対象となるカップルが交際や婚姻を自発的に解消するよう仕向けることを仕事にしている人。
わかれ‐じ【別れ路】
1 人と別れてこれからたどっていく道。また、人との別れ。「糸による物ならなくに—の心細くも思ほゆるかな」〈古今・羇旅〉 2 冥土(めいど)への道。よみじ。また、死別。「—は遂のことぞと思へども後...
わかれ‐じも【別れ霜】
晩春のころ、最後に降りる霜。八十八夜のころに多い。忘れ霜。《季 春》「花過ぎてよし野出る日や—/几董」
わかれたるつまにおくるてがみ【別れたる妻に送る手紙】
近松秋江の中編小説。明治43年(1910)4月から7月にかけて「早稲田文学」誌に連載。妻に愛想を尽かされた売れない文学者を主人公とする私小説。続編に「疑惑」「執着」がある。
わかれのきょく【別れの曲】
《原題、(フランス)Chanson de l'adieu》ショパンのピアノ曲集「12の練習曲(作品10)」の第3番の通称。ホ長調。1934年公開の同曲を主題曲とする映画の邦題に由来し、欧米では「...
わかれ‐の‐くし【別れの櫛】
1 平安時代、斎宮(いつきのみや)となった皇女もしくは女王が、伊勢への出発を前に参内して別れを告げるとき、天皇がみずから斎宮の髪に挿して与えた櫛。 2 別離や不吉なことの前兆としての櫛。投げ捨て...