わが‐せ【我が背/我が夫】
女性が自分の夫・恋人・兄弟などを親しんでよぶ語。わがせこ。わがせな。「馬買へ—」〈万・三三一四〉
わがせいしんのへんれき【わが精神の遍歴】
亀井勝一郎による評論。昭和23年(1948)刊。発表当初の題名は「現代人の遍歴」。
わがせいのはくしょ【わが性の白書】
中村光夫の小説。昭和38年(1963)刊行。
わが‐せこ【我が背子】
「我が背」に同じ。「—は仮廬(かりいほ)作らす草(かや)なくは小松が下の草を刈らさね」〈万・一一〉
わがせこ‐を【我が背子を】
[枕]我が夫を我が待つの意から、「我が待つ」と同音を含む地名「あが松原」にかかる。一説に「我が背子を我が」までを、松を導く序詞とする。「—我(あ)が松原よ見渡せば」〈万・三八九〇〉
わがそこく【わが祖国】
《原題、(チェコ)Má vlast》スメタナの連作交響詩。全6曲。1874年から1879年にかけて作曲。チェコの歴史・伝説・自然・英雄などを題材とする交響詩で構成される。第2曲「モルダウ」が有名...
わがそでのき【わが袖の記】
高山樗牛の随筆集。「帝国文学」「反省雑誌」「太陽」などの雑誌に掲載された随筆を集めたもの。明治30年(1897)発表。ロマン主義的な美文調の文体で人気を博した。
わが‐たたみ【我が畳】
[枕]幾重も重ねて敷く意から、地名「三重(みへ)」にかかる。「—三重の川原の磯の裏に」〈万・一七三五〉
わがたつ‐そま【我が立つ杣】
[連語] 1 自分が住む山。「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)の仏たち—に冥加(みゃうが)あらせ給へ」〈新古今・釈教〉 2 《1の伝教大師の歌が、比叡山(ひえいざん)建立のと...
わがたにはみどりなりき【わが谷は緑なりき】
《How Green Was My Valley》米国の映画。1941年作。監督はフォード。自然豊かなウェールズの炭鉱町の人々の暮らしを、初老の男が自身の少年時代を回想する形式で叙情的に描く。第...