ひき‐ちが・える【引(き)違える】
[動ア下一][文]ひきちが・ふ[ハ下二] 1 入れ違いになる。「お吉嬉しく頼み置きて帰れば、其後(あと)へ—・えて来る源太」〈露伴・五重塔〉 2 交差させる。「紙を二枚—・へて包みたれば」〈宇治...
背水(はいすい)の陣(じん)
《「史記」淮陰侯伝の、漢の名将韓信が趙(ちょう)の軍と戦ったときに、わざと川を背にして陣をとり、味方に退却できないという決死の覚悟をさせ、敵を破ったという故事から》一歩もひけないような絶体絶命の...
ひ‐こう【罷工】
[名](スル)作業をわざとやめること。罷業。ストライキ。「—することの能きない地位につき落されて」〈葉山・海に生くる人々〉
ば・れる
[動ラ下一] 1 秘密や隠し事などが露見する。発覚する。「うそが—・れる」「正体が—・れる」 2 釣り針にかかった魚が途中で逃げる。「水面近くで—・れる」 3 相談などが、まとまらずに破れる。「...
ねた【妬/嫉】
《形容詞「ねた(妬)し」の語幹から》ねたましいこと。また、恨みに思うこと。根にもつこと。「宵に悪口(あくこう)せられしその—に、わざと口を裂かるるとぞ」〈曽我・九〉
ディフォーメーション【deformation】
形態をくずすこと。特に芸術で、自然の形をわざと変形して表現すること。デフォルメ。
手目(てめ)を上(あ)・げる
悪だくみやいかさまの証拠をあげる。「わざと悪事に一味して、まっかう—・げようため」〈浄・先代萩〉
取(と)って付(つ)けたよう
言葉や態度などが不自然でわざとらしいようす。「—なお世辞をいう」
とぼ・ける【恍ける/惚ける】
[動カ下一][文]とぼ・く[カ下二] 1 聞かれたことに対して、わざと知らないふりをする。しらばくれる。「肝心の点になると—・ける」 2 どことなく間のぬけたこっけいな表情やしぐさをする。「—・...
なさけ‐だ・つ【情け立つ】
[動タ四] 1 情けがありそうに振る舞う。「わざとならねど、—・ち給ふ若人は恨めしと思ふもありけり」〈源・藤裏葉〉 2 みやびやかなことをする。風流ぶる。「—・ちたる筋はこのころの人に、えしも勝...