わらわ‐ごらん【童御覧】
五節(ごせち)の3日目である陰暦11月中(なか)の卯(う)の日に、五節の舞姫の付随の童女と下仕えの女房を清涼殿に召して天皇が観覧した儀式。
わらわ・し【笑はし】
[形シク]《動詞「わら(笑)う」の形容詞化》おかしい。笑いたくてたまらない。「説法しすましたりと—・しくぞ思はれける」〈盛衰記・一一〉
わらわ‐しょうぞく【童装束】
「わらわそうぞく」に同じ。
わらわ・す【笑わす】
[動サ五(四)]「笑わせる」に同じ。「聴衆を—・す」
[動サ下二]「わらわせる」の文語形。
わらわ‐すがた【童姿】
元服前の子供の姿。子供の身なり。わらべすがた。「この君の御—、いと変へまうくおぼせど」〈源・桐壺〉
わらわ‐ずいじん【童随身】
随身をつとめる子供。「河原の大臣(おとど)の御例をまねびて—を賜はり給ひける」〈源・澪標〉
わらわ・せる【笑わせる】
[動サ下一][文]わらは・す[サ下二] 1 相手が笑うように仕向ける。「冗談で人を—・せる」 2 軽蔑・嘲笑(ちょうしょう)に値することである。人をあざけって使う。「あいつが学者だなんて、全く—...
わらわ‐そうぞく【童装束】
公家や武家の子供の装束。細長(ほそなが)・汗衫(かざみ)・半尻(はんじり)・水干(すいかん)など。わらわしょうぞく。
わらわ‐てんじょう【童殿上】
平安時代、宮中の作法を見習うため、元服前の貴族の子供が、殿上の奉仕を許されたこと。また、その子供。童殿上人。殿上童。上童(うえわらわ)。
わらわ‐ともだち【童友達】
子供のときの友だち。おさな友だち。「—なりし人に、年頃経て行きあひたるが」〈紫式部集・詞書〉