わた‐の‐かみ【海の神】
海を支配する神。海神。わたつみ。
わた‐の‐そこ【海の底】
海の底。海底。「—沈(しづ)く白玉風吹きて海は荒るとも取らずは止まじ」〈万・一三一七〉
[枕]海の極まるところの意から、「沖(おき)」にかかる。「—沖つ玉藻の」〈万・一二九〇〉
わた‐の‐はら【海の原】
広い海。うなばら。「—八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人(あま)の釣り舟」〈古今・羇旅〉
わたのみ‐あぶら【綿の実油】
⇒綿実油(めんじつゆ)
綿(わた)のように疲(つか)・れる
非常に疲れることのたとえ。「一日中働きづめで、からだが—・れる」
わた‐ばね【綿羽】
⇒めんう(綿羽)
わたふき‐かいがらむし【綿吹貝殻虫】
半翅(はんし)目ワタフキカイガラムシ科の昆虫。雌は無翅で、約5ミリの楕円形をし、背面が黄白色の蝋(ろう)物質で厚く覆われる。多くの樹木に寄生し、特にミカン類の害虫。オーストラリアの原産で、日本に...
わた‐ぼうし【綿帽子】
1 真綿を広げて作ったかぶりもの。初めは防寒用として主に女性が用いた。のちには婚礼のときに新婦が前頭部をおおうのに用いるようになった。置き綿・被(かず)き綿・額(ひたい)綿。《季 冬》「声もせで...
わた‐ぼこり【綿埃】
細かい綿くずのほこり。また、たまって綿のようになったほこり。
わた‐まし【移徙/渡座】
1 貴人の転居、神輿(しんよ)の渡御を敬っていう語。 2 転居。引っ越し。「彼岸の—は悪いと兆(えんぎ)を云い」〈滝井・無限抱擁〉