あま‐の‐さかて【天の逆手】
まじないをするときに、普通とは違った打ち方をする柏手(かしわで)。具体的な打ち方は未詳。「—を打ちてなむ呪(のろ)ひ居(を)るなる」〈伊勢・九六〉
あま‐の‐さかほこ【天の逆鉾】
「天の瓊矛(ぬほこ)」の後世の呼び名。
あま‐の‐さぐめ【天探女】
天照大神(あまてらすおおみかみ)の命で天稚彦(あめのわかひこ)の問責に来た雉(きじ)を、天稚彦に射殺させた邪心の女神。後世の「あまのじゃく」はこの女神のことともいう。
あまの‐ざけ【天野酒】
天野山金剛寺でつくられた酒。中世以降品質のよいことで有名だったが、明暦年間(1655〜1658)に製造を中止。昭和46年(1971)に地元の酒造業者が復活させた。
あま‐の‐ざこ【天の邪鬼】
「あまのじゃく」に同じ。〈日葡〉
あま‐の‐じゃく【天の邪鬼】
《2が原義》 1 わざと人に逆らう言動をする人。つむじまがり。ひねくれ者。 2 民間説話に出てくる悪い鬼。物まねがうまく、他人の心を探るのに長じる。あまんじゃく。 3 毘沙門天(びしゃもんてん)...
あま‐の‐じゃこ【天の邪鬼】
「あまのじゃく」に同じ。「—重きに耐へし我が身も音をこそ泣かめ人は恨みじ」〈仮・仁勢物語・下〉
あまの‐そうほ【天野宗歩】
[1816〜1859]江戸末期の棋士。江戸の人。11代大橋宗桂に入門。近代将棋の定跡の基礎を築いた。七段。後世、棋聖と仰がれる。著に定跡集「将棋精選」がある。
あまのたぢからお‐の‐みこと【天手力男命】
日本神話で、天照大神(あまてらすおおみかみ)の隠れた天の岩屋の戸を手で開けた大力の神。天孫降臨に従った。
あまの‐だる【天野樽】
1 天野酒を入れた、片側に柄のついた樽。 2 柄樽(えだる)のこと。