うるし‐え【漆絵】
1 漆で描いた絵。単色のものと彩漆絵(いろうるしえ)とがある。玉虫厨子(たまむしのずし)の絵飾りは日本最古の彩漆絵。 2 浮世絵で、簡単な彩色を施した紅絵(べにえ)の髪や帯など黒い部分に、にかわ...
ウルシオール【urushiol】
日本産および中国産の漆の主成分。フェノール誘導体の一。皮膚にかぶれを起こさせる。明治39年(1906)三山喜三郎が命名、真島利行が構造決定。
うるし‐かき【漆掻き】
1 ウルシの樹皮に傷をつけて、にじみ出る生漆(きうるし)をへらでかきとって採集すること。また、その職人。《季 夏》 2 漆を精製するために、生漆を攪拌(かくはん)すること。また、その職人。
うるし‐かぶれ【漆瘡】
ウルシに触れたり接近したりしたときに起こる急性の皮膚炎。赤くはれて湿疹(しっしん)状となり、かゆみが激しい。うるしまけ。しっそう。
うるし‐ぐさ【漆草】
ウルシグサ科の褐藻。北海道・本州北部の太平洋岸の岩礁上に着生。長さ0.5〜1メートル。細かい枝が羽状に広がり、黄褐色。硫酸を含むので枯れると青変する。
うるし‐こし【漆漉し】
漆を精製するとき、こすのに用いる和紙。吉野紙をいう。うるしこしがみ。
うるし‐ざいく【漆細工】
器物に漆を塗って細工をすること。また、その製品。
うるし‐したじ【漆下地】
漆器の塗りの最初の工程で、刻苧(こくそ)・錆漆(さびうるし)などで下地を整えるもの。
うるし‐つぎ【漆継ぎ】
器のひびや欠けを、漆(うるし)の粘着力によってつなぎ合わせること。継ぎ目に金粉などを蒔(ま)いて装飾する場合は特に金継ぎという。
うるし‐ぬり【漆塗(り)】
1 漆を器物に塗ること。また、その器物。漆細工。 2 漆を塗るのを職業とする人。塗師(ぬし)。