あえ‐しら・う
[動ハ四] 1 「あいしらう1」に同じ。「煩はしとて、ことに—・はず」〈紫式部日記〉 2 「あいしらう2」に同じ。「言少(ことずく)なに言ひて、をさをさ—・はず」〈源・若紫〉 3 「あいしらう3...
あい‐な・し
[形ク] 1 感心できない。気にくわない。「親の、今は—・きよし、いひにやらむと」〈更級〉 2 おもしろみがない。つまらない。あじけない。「梨の花…葉の色よりはじめて、—・く見ゆるを」〈枕・三七...
わし・る【走る】
[動ラ四] 1 「はしる」に同じ。「東西に急ぎ南北に—・る」〈徒然・七四〉 2 世俗のことにあくせくする。「身を知り、世を知れれば、願はず—・らず」〈方丈記〉 3 金を貸して金利をかせぐ。「今少...
さか‐うらみ【逆恨み】
[名](スル) 1 こちらが恨みに思っていいはずの人から逆に恨まれること。「—を受けるいわれはない」 2 人の好意を曲解して、逆に恨むこと。また、筋違いなことを理由に人を恨むこと。「親切のつもり...
さか‐て【酒手】
1 酒を買う金。さかだい。 2 人夫や車夫などに対して、決められた賃金のほかに与える金銭。心づけ。「—をはずむ」
さかい【酒井】
姓氏の一。三河の酒井氏が著名で、三河碧海(あおみ)郡酒井村、または同幡豆(はず)郡酒井村から起こったと伝えられ、江戸時代には譜代大名中の名家。 [補説]「酒井」姓の人物酒井忠勝(さかいただかつ)...
さか‐ねだれ【逆強請】
ねだられるはずの人が逆にねだること。さかねだり。「町内へ披露してかへって今の—」〈浄・曽根崎〉
さが‐な・い
[形][文]さがな・し[ク] 1 「口さがない」に同じ。「—・い世間の噂にのぼる」 2 性格が悪い。意地が悪い。「すこし御心—・く御ものうらみなどせさせ給ふやうにぞ」〈大鏡・師輔〉 3 やんちゃ...
さぐり【探り】
1 相手の気持ち・事情・ようすなどをそれとなくうかがうこと。また、その人。 2 印判の胴の部分で、押印するときに人差し指を添えるくぼみ。 3 弓弦の、矢筈(やはず)をかける部分。定(じょう)。 ...
さい‐で【割出/裂帛】
《「さきで」の音変化》 1 布を裁った余り切れ。裁ち切れ。たちはずし。小切れ。 2 塗師(ぬし)が、漆をぬぐう布切れ。