あさくさくれないだん【浅草紅団】
川端康成の長編小説。未完。昭和4年（1929）から翌昭和5年（1930）にかけて、はじめ東京朝日新聞で連載、のち「新潮」「改造」にも断続的に掲載。浅草の不良少女に導かれ、路地裏の人々の生活を目の...
わかきじつりょくしゃたち【若き実力者たち】
沢木耕太郎によるルポルタージュ。昭和48年（1973）刊。副題「現代を疾走する12人」。政治家の河野洋平、指揮者の小沢征爾など、当時の各界の若手実力者に取材。
テロルのけっさん【テロルの決算】
沢木耕太郎によるルポルタージュ。昭和53年（1978）刊。昭和35年（1960）に起こった日本社会党委員長刺殺事件をテーマとする。昭和54年（1979）、第10回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
せいたいかいぼう【生体解剖】
上坂冬子によるルポルタージュ。昭和54年（1979）刊。太平洋戦争末期に行われた米軍捕虜に対する生体解剖事件の真相を、軍事裁判記録と当事者への取材から明らかにする。副題「九州大学医学部事件」。
てんのうのかげぼうし【天皇の影法師】
猪瀬直樹の著作。昭和58年（1983）刊の処女作。大正天皇崩御の際に起こった元号誤報事件「光文事件」など、元号をテーマに天皇制について考察したルポルタージュ。
きろく‐ぶんがく【記録文学】
事実を客観的に描写する、記録的性格の強い文学。ルポルタージュをはじめ、広くは伝記・日記・書簡集なども含まれる。
けいしゅうナザレえん【慶州ナザレ園】
上坂冬子によるルポルタージュ。昭和57年（1982）刊。植民地時代に朝鮮半島の男性と結婚し、戦後も韓国に取り残された日本人女性たちが暮らす老人ホームに取材し、歴史の悲劇と福祉のあり方を検証する。...
きぼう【希望】
《原題、(フランス)L'Espoir 》マルローの小説。3部作。1937年刊。共和政府の義勇軍としてスペイン内戦に参加した経験をもとに書いたルポルタージュ風の作品。1939年、自身の監督・脚本に...
にほんこくのけんきゅう【日本国の研究】
猪瀬直樹の著作。長良川河口堰、日本道路公団など公共事業の暗部について取材したルポルタージュ。平成8年（1996）発表、平成9年（1997）刊行。平成11年（1999）には「続日本国の研究」が刊行...
おわりなきたび【終わりなき旅】
井出孫六の著書。中国残留孤児を描いた長編ルポルタージュ。昭和61年（1986）刊行。同年、第13回大仏(おさらぎ)次郎賞受賞。副題は「中国残留孤児の歴史と現在」。
